認知症という病を薬で抑え込んでしまう前にできることは?

 

認知症という病を得た人が大切なご家族に手を挙げたり
私以外の異性に会っていると疑い深い視線を向けたり
このような状態になると周囲の人々は
脳の機能障害と考える傾向が強いと思います。

認知症と薬剤①

「暴力的」「嫉妬妄想」という医学的な言葉で
表現される状態で認知症からくる
「行動面と心理面の症状」と端的に見なされます。
加えて・・・
このような行動や言動は抑制するために
専門医や介護する側も薬による対応を求める傾向が
あると言わざるを得ません。

認知症と薬剤④

この時に用いられる薬物には攻撃的な言動を鎮めて
妄想的な思考を抑制する作用があり漢方薬をはじめ
抗精神病薬を主に用います。

抗精神病薬は通常の使用は
若い世代の成年に多いとされる
統合失調症の症状の幻覚や妄想に
対応するための薬剤なので
高齢者にこの種の薬剤を用いると
主作用以外の副次作用として
転倒の危機性が上がったり
強い眠気、血圧の低下といった危険な状態が
生じやすいので警戒が必要です。

認知

認知症の方への投薬は認められていませんが・・・
厚生労働省の研究班が使用のガイドラインを示し
この種の薬剤の投与を認めているのが実情のようです。
「困った行動や言動をとりあえず薬剤で抑える」
という行動には
「介護することが大変だから、この状況を一刻も早く軽減したい。」
という一方向性の発想が隠されていると思われます。

実際に認知機能面に何らかの障害が生じ
嫉妬妄想様の訴えが続くと
周囲の方は本当に参ってしまうのも
理解して余りがあります。

しかし、ここで一歩立ち止まって
認知症の方自身の尊厳や心情への配慮が
おろそかにされているのではないかと考えられませんか?

認知症と薬剤⑤

認知症の症状に振り回されているご家族からの訴えで
専門医がすぐに先ほどの薬剤の投薬でその訴えに応じたり
周囲で介護を担っている人が
医師に薬剤を安易に要求した場合
この背後に潜んでいるものは・・・

認知症の人の行動や言動は
『認知症という病の結果だ。」と
短絡的に結論付けてしまっている問題点が
横たわっている可能性です。

認知症と診断されて、行動や言動が
今までと少々違うなと思っても
余程重度な状態にならない限り
「正常と一般的に言われている心の状態」は
保たれていると思われます。

認知症と薬剤③

ちょっとした変化でその方を見る目に
思い込みを持ち込まず、認知症の方の心情と
周囲の方々との関係性の再認識と生活上の変化を
しっかりと再度見つめ直す行動を先ず持ってみませんか?
薬剤はそれからでも決して遅くはないと思います。
専門家の医師は心得て下さっていますよ。


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