農業に挑戦!トヨタ自動車や富士通も相次いで参入!!

   2015/06/17

農業がジワジワと熱を帯びてきていると感じます。

少しずつですが家庭菜園よろしく・・・
庭の畑やベランダのプランターの土の中で
サニーレタス、トマトや茄子を育てたり
水耕栽培に挑戦している方もおられるかと思います。

これから人口増加がますます進みます。
世界的な食料の需要が拡大することは必至。
この食料不足予想に対応して参入企業は
慣れない状況に果敢に挑戦しています。

トヨタ自動車や富士通などの大手製造業の上場企業が
文字通り「畑違い」の農業に挑んでいます。
「カイゼン」で培ってきた品質管理やコスト削減で
数々の成功を重ね、その過程で培ってきた技術力や
ノウハウで農作物の生育を立て直しに活用しようと考えています。

愛知県豊橋市の郊外にトヨタグループの『デンソー』の取り組み

トマト栽培の実証実験に取り組んでいます。

IT農業⑤

千平方メートル近くあるビニールハウスの中で
事前に相談して決めていた室内温度に合わせるために
ビニールハウス内に「シュ、シュ・・・。」という音をさせて
霧状の水が巻かれています。
また、トマトが育っているハウスの外には
センサーが取り付けられていて風の強さを感知して
自動的にハウスの窓を開閉してくれます。

IT農業①
Reference from DENSO

デンソーの「プロファーム(環境制御システム)」
ハウス内温度や湿度等の生育環境を最適な状態に自動制御して
農作物の光合成に最高の環境を演出して生育を促進します。

IT農業②
Reference from DENSO

この技術をしっかり足元から支えているのは
デンソーのカーエアコン製造で
得意の空調管理技術を活用しています。
このシステムの活用で通常栽培の2倍以上の
トマトの収穫ができたそうです。

デンソーの農業支援事業室長の高須さんは
「トヨタのカイゼン(徹底的に無駄を省く)手法は
 農業分野に活用してもその作業のどこに
 無駄があるのか分かってしまいます。」
と語られています。

また、近未来には・・・
「農業の専門家による野菜栽培の勘やコツといった
 暗黙知を数値化していきたい。」
と意気揚々です。

IT技術を活用してトヨタ自動車もお米の生産支援システム

「豊作計画」を開発しています。
これは・・・
自動車の生産管理方法を活用して作業ミスや
コストダウンが見込める田植え計画を自動で策定してくれます。
クラウド上に適切な品種や天候データも蓄積していき
より高品質なお米作りに役立つとしています。

トヨタの専務役員友山さんは
「トヨタの工程管理を組み合わせることで
 飛躍的に生産性の向上が期待できます。」
と説明されています。

トヨタグループの豊田通商(総合商社)では
出資先の種子開発ベンチャーが開発に成功した
お米の新品種の商業ベースの栽培を2015年から開始。
お米事業に参入で、契約農家が栽培したお米は
収穫の全量を買い取って販売する契約で
農家にとっては安定収入が見込める事が売りになっています。

IT農業③
(新品種の穂は下、米粒は右が新品種)
Reference from 豊田通商グループ

この新品種は従来品種の1.3~1.5倍の収穫量が見込まれます。
5年後にはおよそ2万トンのお米を取り扱いと計画されています。

富士通は・・・


IT農業④
Reference from FUJITSU HOME & OFFICE SERVICES

2014年から福島県会津若松市の半導体製造工場の一部を活用して
リーフレタスの量産を開始しています。
半導体製造と同じく「埃(ほこり)」の侵入を予防する
「クリーンルーム」での生産を実現することで
雑菌の侵入による傷みが少なくて
鮮度の高い状態を保てるメリットがあります。
この方法で栽培したリーフレタスは
福島県内の生協や旅館に出荷されています。

このリーフレタスはひと株300円程と高価格ながら
低カリウムで腎臓の状態が良くない方にも
生のまま食せると喜ばれています。

海外からもこのリーフレタスに引き合いが来ていて
将来的には輸出も視野に入れているようですよ!

担当者の方は・・・
「環境制御技術を活かした半導体の生産がリーフレタスという
 農産物に替わっただけです。
 生産工程や出荷を管理する手法は同じです。」
と異分野への参入にも積極的です。


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